2023~2024サシバ越冬

やまさに

2024年04月28日 16:25

個人的な印象を含めた記録なので情報の精度はイマイチかもしれません、ご了承ください。

場所:本部町
初見初鳴き 10・6
北上(推定) 3・22 

今シーズン、近所で居つきは確認できませんでした。
10月、11月頃
飛んでいる姿を頻繁に見ることができました。おそらく2,3羽だと思いますが、近所で狩りをする姿はほとんど見られませんでした。

12月頃
例年の越冬場所のパターンは、「11月頃から1月頃まで」、「1月頃から3月の渡りまで」、の2つがあり、最低でも1回は狩場を変えないと冬を越せないようですが、今年は12月頃に私の家のそばに飛来して狩りをしているので、最初の狩場で年明けまで過ごせなかった可能性が高いです。

1月、2月頃
どこかから鳴き声が聞こえてくるのですが、見ることができませんでした。
というのも、近所で住宅建設の工事などがあり狩場が2か所減ってしまったせいだと思います。

3月
見たのは数回、狩りをしている姿を見ることはできませんでした。
この時期はしきりに鳴き合うのですが、ほとんど聞こえてきません。
いつもの狩場だった空き地はキャタピラの跡が残り、草の生えている部分に踏み込んでみてもバッタは見当たりませんでした。

サシバが何を基準にしているかは解りませんが、例年3月20日頃に北上を開始します、しかし今年は北東の風、天候が悪く渡りはできなかったと思います。
3月22日、雨もやみ南風が入り午前中に鳴き声が聞こえてきました。午後には上空を5羽のタカが北東方向に飛んで行ったので、今日渡りを開始したと思います。

3月24日夕方にも上空を1羽通過していきました。既に渡りが開始されているようなので、南部からの通過組だと思われます。渡りの期間はまちまちのようで、遅いときはゴールデンウイークの頃にも鳴きながら通過することがあります。

雑感
昨年も居つきはいませんでしたが、今年もです。連敗です。
飛来する頻度が低かったということは、狩場に魅力がないことと、縄張りの面積が大きかったのかもしれません。つまり本部町で越冬できるサシバのキャパシティが小さくなったのだと思います。

住宅工事の影響というイレギュラーなイベントのせいだと思いますが、むしろこれこそ人間の快進撃の象徴であり、レギュラーなイベントと言ったほうが正しいのかもしれません。そこで大きな問題となるのは、人間は土地を開拓し物をたくさん作りますが、要らなくなったらそのまま放置してしまうことです。
家は売れなければ放置されて空き家になり、道路も旧道を塞ぐだけで使い捨てにしてしまいます。

多くの人が気にも留めないことですが、新しく道ができると旧道にはガードレールが置かれるだけで、アスファルトを剥がして元の林に戻して自然に返すことはしません。
しかも、ダメダメなことに歩道と旧道入り口の間に置いてしまいます。
そうすることで、歩道部分に車をちょっと入れて簡単に不法投棄をすることができてしまいます。
皆さんも山のほうに行くと、旧道の入り口に苔むしたガードレールとボロボロになった不法投棄禁止の看板など見かけると思います。
不法投棄禁止の看板とガードレールが不法投棄されているようにしか見えません。

ガードレールは車道と歩道のあいだに置くべきです、歩行者が入らないようにするためだけならロープで十分です。行政の認識では除草剤の立ち入り制限の看板でさえ数100mに1つで、問題ないそうですし。

もしかしたら不法投棄しやすくして、次の消費を促すための暗黙の行政サービスで、家電販売業者様が望んでおられるものなのかもしれないので、なんか言っちゃいけないのかもしれないですが、、、。

サシバの話とは全く関係のない話で、雑感ではなく単なる愚痴なってしまいました。申し訳ありません。

サシバの話ばかり書くと、単にサシバ好きな人だと思われてしまいそうですが、正確には、猛禽類が生息できる環境が大事なのであって、その象徴が本部町ではサシバということです。もっと他に居たら良いのですが、本部町で普通に観測できるのはサシバ、ミサゴまでです。

来年はサシバにとってこれ以上厳しい環境にならなければ良いですが、あまり良い予感はしていません、、、。
というのも、ゴマダラカミキリが急増しているのが気になるところで、なるべく早く書きたいと思います。


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