ヒジキとグリホサート 除草剤にまつわる
スリランカではグリホサートは禁止されているようです。
2014・3月
スリランカ政府は、カドミウムとヒ素を含んだ土壌でラウンドアップが使われた場合、重い慢性腎臓病を発症するとしてラウンドアップの販売を禁止を発表。(グリホサート関連年表より)
日産化学の「ラウンドアップの現状説明会」のpdfを見ると、「茶・ゴム以外は禁止」となっているようですが、詳しい方いらしたら情報頂けたら幸いです。
グリホサートは金属と強力にくっつきます、いわゆる金属キレート化します。キレート結合したグリホサートは分解しにくくなります。グリホサートが土壌に残留し、汚染する理由の1つです。このことに関してはまた別に書けたらと思います。
そしてヒトの体内でヒ素やカドミウムと結びつくと重い慢性腎臓病を発症するそうです。
ちょっと古いニュースですが
2004年7月、英国食品規格庁はヒジキは無機ヒ素を多く含むので食べないようにという勧告を出しました。というのがあります。
日本人は海産物をよく食べるので他国よりもヒ素の摂取が多く、中でもヒジキはもっともヒ素が含まれているのだそうです。
ヒジキは日本ではなじみ深い食材です。
「海藻中に含まれるヒ素によるヒ素中毒の健康被害が起きたとの報告はありません。」(厚生労働省)
「ヒジキを食べてヒ素中毒を起こすなど健康に悪影響が生じたとの報告はありません。」(食品安全委員会)
と、Q&Aにもありました。
ヒジキの健康上の有用性を考えたら、さほど気にすることはないのかもしれません。
しかし、ヒジキなどに含まれるヒ素が他の物質と一緒になることは、恐らく想定されていません。
さらに日本ではグリホサートは安全とされていますので、グリホサートと結合したヒ素の毒性を認める可能性は極めて低いと思います。
今のところ、ヒジキとグリホサートを関連付ける報告はなさそうですが、ヒジキを使ったレシピをはじめ、グルクンやもずく、海産物の天ぷらには国産小麦が良いかと思います。
そのうち「食い合わせ」とは、残留農薬、重金属や石油化学物質との相性をさす恐ろしい時代になってしまうのか不安になりますが、ちょっと気を付ける程度でも、「出来るだけのことはやれている感覚」は、精神衛生上にも良いと思いますので、少し気に留めていただけたら幸いです。
参考:
有機農業ニュースクリップ グリホサート関連年表
http://organic-newsclip.info/nouyaku/glyphosate-table.html
PDF 日産化学 ラウンドアップの現状説明会
https://www.nissanchem.co.jp/news_release/news/n2020_01_23.pdf
PDF 木村黒田純子「除草剤グリホサート/「ラウンドアップ」のヒトへの発がん性と多様な毒性〈下〉」
http://gm-chubu.sakura.ne.jp/kimurakuroda-02.pdf
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